今日から富子は新しいアルバイト先で働くことになっていた。前もって家を出発し、15分前には職場に着いた。職場は喫茶店。裏口から入るとそこには店長がいた。
「こんにちわ、今日から頑張ってね。」
店長はそう言うとロッカーまで案内してくれた。
私は浦野富子、18歳大学一年生。そろそろ働いてみようと思い、生まれて初めてお金を稼ぐことをこれから学ぼうとしている。働くとはとういうことなのだろう。不安と期待を胸に抱きつつ私は先日このバイト先の面接を受けた。
「へー18歳か。若いね。」
「はあ。」
「じゃあ明後日6時にこれるかな。」
面接はそんな簡単なもので少々不安な面はあったが受かったことへの喜びは大きかった。私もやっと一人前だ、お金だって稼げるんだ。富子ははりきっていた。
「服はここで脱いでこれに着替えて。ロッカーは鍵付いてるからバイト中はちゃんと身につけておいてね。」
「はい、ありがとうございます。」
「じゃあ着替え終わったら店に出てきてもらえるかな。」
このときに気付けばよかったんだ、店長が変態だってことに。そしたらあんなことにはならなかったはずなのに。
富子は着替えを済ませると店の方へ出て行った。
(続